子育ての悩みごとのひとつとして、「字の汚さ」があると思います。
「うちの子は字が汚くて、これから先不安です。」
「ノートを見ると読めない文字で書いてあるんです。」
といった悩み事、私の周りでもよく聞きます。
でも、大丈夫です。
この記事の中にあることを実践すれば、確実に字がきれいになります。
ぜひ最後まで読んでやってみてください。
原因と改善方法
持ち方が悪い
ペンや鉛筆の持ち方を確認してみましょう。
手を握るようにした持ち方をしていませんか?
これらの画像のような持ち方をしているとうまく書けません。
持ち方ひとつで字のきれいさは大きく変わります。
力が入り過ぎてしまうと、文字が汚くなるだけでなく、手の疲れや肩こりなどの健康にも大きな影響が出ます。
正しい持ち方を意識して文字を書きましょう。
よい持ち方
①親指と人さし指で鉛筆をつまむ
②人さし指を鉛筆の削り端から0.5cm~1cmほどの位置に置く
③指は人さし指より少し後ろに置く
④中指は下から支える程度に
⑤鉛筆をギュッと握らないよう指の力を抜く
⑥手のひらに空間をつくる
姿勢が悪い
字を書く時の姿勢も文字のきれいさに影響します。
背筋が曲がっていたり、覗き込むように書いていたりすると、余計な力が入り、上手く書けません。リラックスした姿勢で書くことが字をきれいに書くコツです。
良い姿勢
①両ひじを軽く広げ、ペンを持っていない方の手でノートをおさえる。
①足を自然に軽く開く。
③背中を伸ばし、前かがみや猫背にならないようにする。
④背もたれのあるイスの場合には、背もたれに寄りかからずに間隔を空けて座る。
⑤机とお腹の距離も適度に空ける。
⑥足の裏はきちんと床につける。つま先を立てていると余計な力が入ってしまう。
⑦机やいすの高さもきれいな姿勢が保てるような高さのものを選びましょう。
環境が悪い
自分の身の周りで何か作業をされていると気が散って集中できないという経験はありませんか?
近くでテレビがついていたり、スマホをいじっている人がいたりすると、「楽しそうなことをやっているな」とそっちが気になります。
また、ものが整理されていない、ごみが散らかっているといった雑然とした環境では上手な字を書くことは難しいでしょう。
環境を整えよう
①周囲に気が散るものを置かない、見せない、使わない。
②整理整頓をする。
③時計を置かない。
きれいに書くためのコツ
ここからは、文字をきれいに書くための練習のコツを紹介します。前述したことを行いながら、このコツを実践すれば格段に字のきれいさがUPします。
こんなに変わりますよ。
両方同じ日にやってます。
マス目の大きいノートを使って練習する。
文字の練習をするときには、マス目の大きいノートを使いましょう。小学校1年生が使っているぐらいのノートがよいです。
小さいマス目のノート使っていると、そのマスに合わせようとしてどうしても力が入りがちになります。また、姿勢も悪くなりますので、マス目の大きさは重要です。
丁寧に時間をかけて練習する
文字ひとつひとつに意識ができるように、ゆっくり文字を書きましょう。
早く書けば書くほど字が雑になっていきます。
時間がかかっても、丁寧にゆっくり字を書くことで、よりよく書こうという意識ができます。
お手本をよく見て書く
最初に字を書く時にはお手本を参考にしながら字を書きます。
一度見ただけで何度もかいていると字が崩れていきます。
文字の構成やとめ・はね・はらいについてお手本をよく見て確認して書くことで、正しいきれいな文字のイメージを持つことができます。
ひらがなや漢字を一文字ずつ練習しましょう。
慣れてきたら、2文字の言葉、3文字の言葉、熟語などを書いていきましょう。
見て書くのが難しい場合には、お手本を書いてあげて、それをなぞって練習をしてみましょう。
大人が一緒に見てあげる・手本を見せる
これは一番のポイントです。書いている姿を見てあげることで、やらなければならないという気持ちや上手に書いてほめてもらいたいという気持ちが生まれます。
先ほどの方法を大人が確認して、小さいことでもできたらほめる、できなくても怒らずに励ましてあげましょう。
子どものために一緒になって活動する時間は子どもにとっても貴重な時間です。
まとめ
いかがでしたか?
「そりゃなぞったりすればできるわ!」「見てあげればできるに決まっている!」
と思った人も多いのではないでしょうか。
その「当たり前」を実行することこそ一番の近道です。
子どもにとっては簡単なことばかりです。
時間をつくることができればすぐに始められます。
15分ぐらいずつでもよいので、一緒に上達していけるとよいですね。
また、原因がわからないまま実践しても途中で諦めてしまいます。
しっかりとポイントを押さえて実践していきましょう。